AIを使った面白いWebサービス

近年、AIを活用した技術が実用化されつつあります。実際に、企業のWebサイトではユーザーの疑問をAIが回答してくれる「チャットボット」機能がついていることも増えてきました。AIと聞くとチャットボットのように会話が出来るロボットのようなイメージを持っている方もいると思いますが、実際にはなにができるのでしょうか? 今回はAIを使った面白いWebサービスを紹介していきます。

AIとは

AIとは、artificial intelligenceの略称です。日本語では人工知能とも呼ばれ、簡単に言えば人間の学習機能や思考を人工的に再現したものになります。

工場のロボットはプログラムされた動きだけを何度も正確に繰り返しますが、AIの場合は繰り返し学習を行う中で法則性を理解し、徐々に精度を上げていくことができます。そのため、たとえば犬の画像を何万枚と読みこませることで、AI自身が犬を見た時に「これは犬だ」と判断できるようになるのです。人間はこの判断を無意識のうちに行っています。

つまりAIとは、人間のように思考したり学習したりできる「脳」を持つロボットと考えると分かりやすいです。

AIを使ったWebサービス7選

ここでは、AIの技術を活用したWebサービスを7点紹介します。実用的に利用されているツールというよりは、娯楽やクリエイティブな活動に使えそうな興味深いAI技術を厳選しているので、興味を持った方は利用してみてください。

あなたが作る会話AI

AIを使った面白いWebサービス

サイト:https://chatbot.emotion-ai.net/

「あなたが作る会話AI」は、iPhoneのSiriのようにこちらが入力した言葉に対して自動返信をしてくれるAIプログラムです。このような自動会話型のAIはチャットボットと呼ばれ、大企業のWebサイトで導入されつつあります。

「あなたが作る会話AI」の特徴的なところは、Twitterと連携させて利用する点です。自分のアカウントと似たAIを作って会話することができ、話せば話すほど成長するディープラーニングを行っています。

「○○をして」といった指示を聞きとれるAIは増えてきていますが、人間とAIが雑談をするのはまだ難しいと言われています。実際に「あなたが作る会話AI」の会話を見てみても、意味が繋がっていない言葉や話題の一貫性がないなど、不自然な点が多くありました。

しかし、AIは会話をたくさんするほど成長していくので、成長していく様子を見守ってみるもの面白いでしょう。Twitterアカウントさえ持っていれば誰でも利用できるため、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。

Airfriend

AIを使った面白いWebサービス

サイト:https://airfriend.ai/ja/

「Airfrend」は、チャットアプリのLINEを使って遊ぶことができるチャットボットです。AIを作成・育成したり、他の人が作ったAIと会話を楽しんだりすることができます。また、AIの集まるグループチャットを作れば、AI同士がなにを会話するのか見守ることも可能です。

AIを使った面白いWebサービス

名前や性格の設定をしたり、返してほしい言葉の登録ができるため、かなり人間同士の会話に近いやり取りをすることができます。

「あなたが作る会話AI」と同じ会話系のAIですが、こちらはAIに直接言葉を教えこみ、理想に近いAIを人間が作っていく形になっています。そのため化学変化を楽しむというよりは、好みの人格と会話を楽しむことがメインになっているサービスです。

Aipoly

AIを使った面白いWebサービス

サイト:https://www.aipoly.com/

Aipolyは、V7という企業によって開発された視覚AIのアプリです。具体的には、カメラ機能で映した物体をAIが判断して、文字で表示させることができます。これによって視覚に障害がある方でも、目の前の商品が何なのか判断することが可能になります。

世界中の900の料理や2,000種類以上の動植物を識別することが可能で、人によって見え方が違う色覚分野についても、200色以上のリストを表示することができます。また、26の言語にも対応しているため、あらゆる国で視覚の悩みを解決することができるでしょう。

物だけでなく人も認識可能で、「車に乗る人」等をカメラに映すと文字としてその様子をAIが教えてくれます。人物画像を学習させることも可能で、AIが認識した顔と同じ場合は瞬時に名前を表示することも可能です。

現在すでに視覚が不自由な方に向けてサービス提供が行われていますが、技術が発展すればセキュリティや翻訳などの分野でも活躍できるかもしれない興味深いAIツールです。

AIダンジョン

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サイト:https://play.aidungeon.io/

AIダンジョンとは、AI技術を活用したテキストゲームです。基本的に英語でプレイするゲームですが、日本語訳が出ているものもあります。

ゲームのルールは、「キャラクターの言動を入力し続けること」です。世界観やキャラクター設定などを選択して名前を入力すると、AIが物語を自動生成してくれます。プレイヤーは「Do」「Say」「Story」を選んで続きを入力していくことで、AIと交互に物語を生み出していくことになります。

つまり、好きな世界観の中で好きなキャラクターを制作して動かすだけで、周りの物語をAIが作り続けてくれるゲームです。終わらない物語世界で遊び続けることができるため、RPGや小説が好きな方にとっては夢のようなゲームとも言えるでしょう。

AIを使った面白いWebサービス

「クイックスタート」を選択すると、一から自分の物語を始めることができます。他のプレイヤーが制作したワールドで遊ぶことやマルチで遊ぶこともできるため、気になる方はアクセスしてみてください。英語が分からなくても、翻訳や攻略Wikiを活用すれば楽しむことができます。

Amper Music

AIを使った面白いWebサービス

サイト:https://www.ampermusic.com/

Amper Musicは、いくつかの設定を行うだけでAIが自動的に音楽を作成してくれるWebサービスです。会員登録は必要ですが、無料で利用することができます。

公式サイトの「Get Started」(はじめに)からEメールを入力し、ユーザー名やパスワードを設定すると登録が完了します。

登録ができたら、「Create New Project」をクリックして作曲を開始しましょう。AIを使った作曲の方法は非常に簡単で、人間が行うことは曲のジャンルや雰囲気、長さを決めるだけです。設定し終わったら「RENDER MUSIC」をクリックすると、自動作曲が行われます。

AIが作成した曲は後から細かい修正を加えることも可能で、著作権フリーのBGMとして利用することができます。AIの技術を体験できるほか、「こんなイメージのフリーBGM」が欲しいという時には実用的に使えるサイトにもなっています。

動画と音声を繋げる編集機能もついており、簡単な動画制作であればサイト上で完結させることもできます。音楽制作の経験や知識がなくても作曲を体験できる、画期的なAIツールです。

This Person Does Not Exist

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サイト:https://thisxdoesnotexist.com/

This Person Does Not Existは、この世に存在しない人の画像をAIが自動合成してくれるWebサービスです。アクセスするたびに人物画像が表示されるだけのシンプルなサイトで、気に入った画像があればダウンロードすることもできます。

AIが生成しているため、画像の人物は実際には存在しません。しかし、知人と紹介されても分からないような人間の画像が次々に表示されるため、本当に存在しないのか疑ってしまいます。もしこのサイトの画像をSNSのアイコンに使用していても、偽物と気づく人はほとんどいないでしょう。

当Webサイトの開発者はまさに、「公開されている肖像画は偽物な可能性がある」ということを教える目的で作成したと述べています。

また開発者によると、人物画像に映った人物だけを見て偽物と気づくのはほとんど不可能だといいます。偽物の画像に気づくには、背景や装飾品などの画像全体から得られる情報の違和感に気づくことが大切です。

このサイトを利用すると、AIはすでにここまでリアルな人の顔を生成することができるのだと実感できます。AIが笑顔の人間の画像ばかり生成するのはやや不気味ですが、気になる方はアクセスしてみてください。

WONBO Dream

AIを使った面白いWebサービス

サイト:https://www.wombo.art/

WONBO Dreamは、いくつかの設定をもとにAIがイラストを自動生成するWebサービスです。iOS/Android用のアプリも提供されていて、イラストを描くAIとしてSNSでも話題になりました。

利用方法は簡単で、キーワードを入力した後に19種類ものアートスタイルからイラストの雰囲気を選ぶだけです。海外のサイトですが、キーワードは日本語でも認識してくれます。

AIを使った面白いWebサービス

WONBO Dreamの面白い点は、入力したキーワードについてAIが芸術作品として表現を試みている部分です。画像検索ではないため、入力したキーワードが直接描かれるわけではありません。

たとえば、「日の出」や「海」といった用語は風景画のようなテイストで生成されますが、「時計」や「コップ」などの人工物になると曖昧な表現が多くなります。しかしまったく見当違いの物が描かれているわけではなく、「時計」というタイトルで飾られていたら納得できるような、絶妙なラインのイラストを生成するのが興味深いところです。

アニメや漫画のキャラクター名を入力してみても基調としている色は保っており、なんとなく面影があるようなイラストが生成されます。コンセプトアートや創作のアイデア発掘としても使えそうなツールです。

すでに実用化されているAIによる画像加工

今回紹介してきたAIツールは、AI技術の実験的なWebサイトやゲーム感覚で楽しめるツールがほとんどでした。しかし、AIの認識技術を実用化したソフトウェアも発売され始めています。その1つが「DVDFab写真加工AI」です。

DVDFab写真加工AIは、写真をAIが解析することでより綺麗な状態に加工したり、モノクロ画像の着色を行ったりすることができるソフトウェアです。

DVDFab写真加工AIでモノクロ画像を着色する方法

1 「DVDFab写真加工AI」をインストールして起動すると、初めにAIに行ってほしい加工内容を選択する画面が出てきます。着色の場合は「色付け」を選びましょう。それぞれ使われているAIが違うため、選択するとAIモデルのダウンロードが発生します。

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2 AIモデルのダウンロードが完了すると、着色するモノクロ画像を追加する画面が表示されます。画像はドラッグアンドドロップか「画像を開く」から追加可能です。

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3 画像の追加が完了すると、AIのディープラーニングとオートカラーリング機能を活用して自動で着色が行われます。出力された画像を保存すれば完了です。

現在も高い精度を持っていますが、AIは学習を繰り返して機能を向上させることが可能です。DVDFab写真加工AIで利用できる他のAI機能も含めて、今後のアップデートが期待できるでしょう。

まとめ

AIを活用した製品は、ここ数年で急速に日常生活に溶け込み始めています。たとえば音声で家中の家電をコントロールできる「Alexa」や掃除ロボットの「ルンバ」にも、AIは使われています。研究者の中には、あと10年でAIがある生活が当たり前になっていると予測する人さえいます。今回紹介したWebサービスも、いつか新たな常識として実用化されることがあるかもしれません。今後の発展が気になる分野です。