【やがて君になる】とは?

  • 「やがて君になる」は2018年10月から放送されているアニメ。
  • 原作は仲谷鳰先生で、漫画雑誌「月刊コミック電撃大王」連載の作品。

どういうお話かといいますと、「人に恋する気持ちが分からない高校生1年生の主人公・小糸侑(こいと ゆう)」と、「誰に告白されても心が動かされない高校2年生の生徒会役員・七海燈子(ななみ とうこ)」の二人の女の子の恋物語です。

主人公の小糸侑は高校一年生ですが、恋をしたことがありません。人を好きになった事がな無いのです。対して、侑の先輩として登場する七海燈子は、男子にモテモテですが、誰に告白されても心が動かないというのです。

そんな先輩をみた侑は、

  • 燈子が自分と同じ存在ではないかと興味を持つ
  • そして、同時にモテモテの燈子から恋が何なのか教えてもらおうと考えた

ここから、二人は出会い、誰にも心が動かない二人の女の子の物語が始まります。

七海燈子~表~

【やがて君になる】の重要キャラクターであり、本記事の考察に欠かせない「七海燈子」。なぜ、彼女が主人公の侑に恋をしたのか知るには、まず彼女について知らなければなりません。

アニメ【やがて君になる】~なぜ燈子は侑を好きになったのか?~ ネタバレ解説!

周囲の学生たちから見た彼女は、一言でいえば高スペックの先輩です。

彼女は物語序盤で行われた選挙にて生徒会長に当選し、以降は会長として活動しています。さらに容姿端麗頭脳明晰スポーツ万能、あらゆる物事をそつなくこなす秀才であり、周囲から信頼される人格者でもあると周囲の学生は作中で語っています。

そんな彼女はやはり、男子学生からモテモテのようです。しかし、燈子はことごとく男子生徒からの告白にNOの返答をします。

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七海燈子~裏~

しかし、そんな周囲からの印象は、燈子の本来の姿ではありません。

本来の燈子の姿は、作中では侑と燈子の親友である「佐伯沙弥香」の前でしか見せていません。

本来の彼女は、緊張しやすくプレッシャーにも弱い小心者であり、周囲の理想像とのギャップを努力で埋め、誰にでも好かれるように仮面を被っているのです。

なぜ、彼女はこんなことをしているのでしょうか? 原因は彼女の過去にあります。彼女は小学生の頃に姉を交通事故で失っています。

燈子は、姉が亡くなったことを自分のせいだと感じています。 そこで燈子はこう思います。

自分がお姉ちゃんの代わりにならないと

こうして燈子は、姉のような人間へと、ひたすら姉のようになり、姉の人生をなぞることのみを目指して生きてきました。

姉の仮面を被ることは自らが望んで行っている事であり、彼女自身の「七海燈子」は臆病で凡庸な人間であると自嘲し嫌っています。

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自分への好意に嫌悪感を抱く燈子

燈子は作中でこう言っています。

今の私を好きってことは、私が今から変わってしまったら好きじゃなくなるってこと?】

この言葉には、燈子の思いのすべてが詰まっています。

燈子にとって「好きと告白される」というのは仮面を被る自分への好意、つまり燈子自身へ向けられた好意ではないのです。彼女にとって姉の仮面を被った自分を好きと言われることは、仮面を脱ぐことを許さない束縛にしかなりません。

逆に、仮面の下の燈子を好きと言われれば、それは姉の仮面を必死に被り、姉のように皆に振る舞うことに全てを捧げる燈子自身のの人生を否定するものになります。

上記の言葉には、あなたが好きだと言った「七海燈子」は一体どっちのこと?もう一人の「私」のことは好きじゃないというの?という燈子の心からの叫びが込められています。

つまり、彼女にとって他人から向けられる好意というものは、彼女のすべてを否定する煩わしいものでしかないのです。

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他人への好意を持たない小糸侑

そんな、他人からの好意に心底嫌気がさしている燈子の前に、「他人に対する抱くことが出来ない」という主人公「小糸侑」に出会います。

アニメ【やがて君になる】~なぜ燈子は侑を好きになったのか?~ ネタバレ解説!

燈子にとって、「他人への好意を持たない」侑は、燈子に好意を向けることがない貴重な人間でした。

燈子のことを無責任に否定したりしないただ一人の人間が「小糸侑」であり、そんな侑に燈子は好意を抱きます。興味といったほうがいいのかもしれませんが、作中ではキスシーンもありますので。(キスシーン最高ですよ)こうして、燈子は侑に好意を向けるようになったのです

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まとめ

以上、今回の記事テーマ~なぜ燈子は侑を好きになったのか?~でした。

いかがだったでしょうか。七海燈子という姉の仮面を被り、姉を自身に投影することを、自分の存在意義としてしまっている女の子。

幼少期に、大切な人を亡くす経験というのは、その人の人生を大きく変えてしまうので、燈子の姿を見ていると何ともやり切れませんね。

ちなみに燈子のお姉さんは、燈子に傘を届けに行った際に事故に遭い、命を落としました。ですがそれは、決して燈子のせいではないのです。