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Kindleで購入した電子書籍にはコピーガードが掛けられているため、KindleアプリもしくはKindle端末でしか閲覧ができません。そんなときKindleをPDFに変換すれば、さまざまなビューアアプリで再生できるようになるだけでなく、メモを書いたり編集したりすることもできるようになります。本記事では、KindleをPDF化する方法やPDFをKindleに転送して読む方法をまとめました。
KindleをPDF化するメリット
そもそもなぜKindleをPDFに変換する必要があるのでしょうか?まずは、KindleをPDF化するメリットについて考えてみましょう。
さまざまなデバイスで再生できる
Kindleで購入した電子書籍は、KindleアプリもしくはKindle端末でしか閲覧ができません。しかし、KindleをPDFに変換すれば、iPadやパソコン、iPhone/Androidなどさまざまなデバイスで電子書籍の閲覧ができます。
メモを書いたり編集したりできる
PDFは編集が可能なので、コメントやメモを記入することができます。お絵描きソフトに読み込めば、ペンで上から書き込むことも可能です。Kindleにもハイライト機能がありマーカーを付けることができますが、PDFにすればハイライトに加えさらに高度な編集ができます。
ファイルサイズが小さくて扱いやすい
EPUB、Mobi、AZW3と比較してPDFはファイルサイズが軽量です。また、Adobe AcrobatといったPDF編集ソフトを使えばさらにファイルを軽量化することもできます。ファイルサイズが比較的小さいため、ストレージを節約できるでしょう。
Epubor UltimateでKindleをPDF化する方法
KindleをPDF化するには、Kindleのコピーガードに対応しているソフトが必要です。有名なのはCalibreやEpubor Ultimateで、PDF以外にもEPUB、Mobi、AZW3、DOCX、TXTなどさまざまな形式に対応しています。
今回はEpubor Ultimateを使ってKindleをPDF化してみましょう。
1.Kindleを開いてDRMを解除したい本をダウンロードする
2.ダウンロードした電子書籍が読み込まれていることを確認する
Kindleアプリのライブラリが自動的に読み込まれるわけではありません。ダウンロードすることでEpubor Ultimateに読み込まれます。
3.読み込んだ電子書籍を中央部分にドラッグ&ドロップして、プルダウンでPDFを選択し「複合化された」と表示されれば完了
KindleをPDF化できないときの対処法
まずは、Kindleのコピーガードに対応しているソフトウェアを使用しましょう。EPUBからPDFへの変換はオンラインサイトでもできますが、これはコピーガードが掛けられていないファイルだからです。
CalibreやEpubor Ultimateなどのソフトは常に最新状態で使用するようにしましょう。ソフトが最新でないとコピーガードの解析が正常に行われずエラーが発生してしまいます。また、これらのソフトではデスクトップ版Kindleのライブラリを読み込むことで変換を行いますが、Kindleのバージョンも最新である必要があります。
もしくは変換ソフトに無料版の制限が掛けられている可能性もあるでしょう。有料版にアップグレードすることでダウンロード制限が発生している可能性も考えられます。
PDFをKindleに転送して読む方法
手持ちのPDFをKindle端末およびKindleアプリのKindleライブラリに転送したいという方もいるでしょう。Kindle端末はE-inkディスプレイを採用しており、紙のような読み心地を実現しているため、大量のPDFを閲覧しても目が疲れにくくなります。また、KindleアプリのKindleライブラリでPDFを一括管理すれば、効率的に読書や資料の確認を行えるでしょう。
ここでは、PDFをKindleアプリのライブラリに転送して読む方法を解説します。ちなみにKindleに転送できるPDFのサイズは200MBまでですので、事前に調整しておくようにしてください。
WindowsでPDFをKindleに転送する方法
Windowsの場合はデスクトップ版のKindleから「send to Kindle」というWebサービスに飛び、そこからPDFを転送します。
まずはKindleを開いて「文書」のタブを開きます。「send to Kindle」でドキュメントをインポートというボタンをクリックしてください。
Kindleに送りたいPDFをアップロードして「送信」を押します。
最後にKindleに戻ってPDFを確認しましょう。反映されていない場合は「同期」をクリックしてみてください。
MacでPDFをKindleに転送する方法
Macの場合は、まずFinderを開いてKindleに転送したいPDFの上で右クリック。「このアプリケーションで開く」というタブからKindleを選択します。
下記のように転送したPDFがKindleに表示されます。そのまま編集することも可能です。
Kindleをオーディオブックに変換する方法
Kindleの本を読み上げてMP3に変換してAudibleみたいに耳で本を楽しめたら嬉しいと思いませんか?そんなときに活用したいのがBookFab AudioBook 作成です。
- 最先端のAI音声合成エンジンを搭載した音声読み上げソフト
- 声質や抑揚、イントネーション、感情などを自由に設定できる
- 読み上げたオーディオファイルはMP3やOPUSとして保存できる
- EPUB形式の電子書籍をオーディオブックに変換できる
- 読み上げる発音も細かく調整できますので、自作の本を音声化したい方にもおすすめ
- Kindleにも音声読み上げ機能はありますが、機械的な感じがしてぎこちないですよね。声質や再生速度を変更することもできません。また、読み上げのエラーを訂正することもできないため、正直聞いているだけでは内容がわからないこともあります。
ライブラリ機能があり、電子書籍を一覧で表示できますので、音声読み上げソフトとしてだけでなくオーディオブックのライブラリとしても活躍するでしょう。
BookFab AudioBook 作成でKindleをオーディオブックに変換する方法
1. BookFabをダウンロード・インストールしてから、ソフトを開きます。メニューバーから「オーディオブック作成」をクリックしてEPUBファイルを読み込みます。
2. 言語や声質、表現力などを設定して「変換開始」をクリックします。
3. 「ライブラリ」で変換したファイルを確認します。
KindleのPDF化に関するよくある質問
バレることはありません。スクリーンショットを撮影してPDF化したとしても、サードパーティ製ソフトを使ってPDF化したとしてもKindle側がユーザーのパソコンやスマホの操作を監視することはできないからです。ただし、PDF化したものをWeb上にアップしたり第三者に配布したりすると、バレる可能性があります。
DRMを解除してPDF化する行為は、著作権法上の私的複製の範囲を超える可能性があり、著作権侵害に該当する場合があります。一方で著作権法では、「私的使用のための複製」が認められています。これは、個人的または家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用するために複製することであり、基本的にスクリーンショットもこの範囲内であれば認められるでしょう。
可能です。書籍をスキャンするためには、フラットベッドスキャナーやドキュメントスキャナーが必要になりますが、Kindleにはライブラリ機能もあるため、物理的な本を電子書籍化することもできます。ちなみにOCR機能を利用すると、PDF内の文字を検索できるようになります。
まとめ
今回はKindleをPDF化する方法や手持ちのPDFをKindleに取り込む方法などを解説しました。Kindleをオーディオブックに変換したいとお考えなら、BookFab AudioBook 作成をおすすめします。本ソフトを使えば、Kindleの書籍をオーディオブックに変換できるため、移動中や運動中などにも耳で本を楽しむことができますよ!