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BDMVの基本情報
BDMVは、ブルーレイにおいて、映画などのコンテンツを記録・再生するためのアプリケーションフォーマットの一つです。市販ブルーレイであるBD-ROMで採用されており、高画質・高音質の映像や音声、メニュー操作、特典映像などを実現しています。
BDMVのフォルダ構造と特徴
BDMVは、以下の主要な要素で構成されています。この構造によりブルーレイレコーダーはコンテンツを読み込み、映像や音声を再生できるというわけです。
VIDEO_TSフォルダ | 映像データ(MPEG-2 TS形式)や音声データ(Dolby TrueHD、DTS-HD Master Audioなど)が格納されている |
PLAYLISTフォルダ | 映像や音声を再生する順番やチャプター情報などが記録されている |
CLIPINFフォルダ | 各映像クリップの情報を管理している |
AUXDATAフォルダ | メニューや特典映像などの追加データが格納されている |
BDMVフォルダ | BDMV全体の情報を記述したファイル(index.bdmv、MovieObject.bdmvなど)が含まれている |
BDMVのメリットとデメリット
BDMVのメリットは、フルHD1080pやロスレス音声フォーマットに対応しているところ。また、メニュー操作、チャプター再生、特典映像、字幕表示など、多彩な機能を実現できます。
一方、高画質・高音質であるという点は、ファイルサイズが大きいというデメリットにもなり得ます。また、 BDMVは、基本的に編集を前提としたフォーマットではないため、個人で編集するのは困難です。
BDMVとBDAVの違い
BDMVは、市販品の「BD-ROM」に使用されています。一方BDAVは、新品のBDにデジタル放送を録画する際に使用される方式です。
BDMV | BDAV | |
メニュー画面の表示 | 〇 | × |
レコーダーとの互換性 | △ | 〇 |
ファイルサイズ | 大きめ | 小さめ |
編集 | 不可能 | 可能 |
複数チャンネル | × | 〇 |
AACコーデックの使用 | × | 〇 |
映像最大ビットレート | 40Mbps | 15Mbps |
BDMVもBDAVも、どちらもオーサリングソフトを使って空のブルーレイに書き込むことができます。BDMVはメニュー画面を表示できる代わりに、レコーダーとの互換性はイマイチ。ハイスペックなレコーダーでないと再生できないこともあります。
BDMVを直接再生する方法
最も一般的な方法は、Blu-rayプレーヤーやレコーダーを使用することです。BDMVファイルが保存されたBlu-rayディスクをプレーヤーにセットし、テレビに接続すれば、そのまま再生ができます。
また、ドライブと再生ソフトがあれば、パソコンでも再生することができます。ブルーレイドライブをパソコンに接続し、再生ソフトをインストールし、BDMVファイルを再生しましょう。
また、一部のプレーヤーソフトでは、BDMVを再生できます。
- DVDやブルーレイ、3D、4K UHDなどが再生できるプレーヤーソフト
- BDMVの再生だけでなくディスクコピーや編集も行える
- TVモードとPCモードが用意されて、視聴環境により選択できる
- メディアライブラリを作成して、ポスターウォールより整理と管理できる
- ブルーレイをISOイメージファイルにリッピングしてPlayerFabに取り込むことも可能
PlayerFabを使用して、BDMVを再生する方法
BDMVをMP4に変換して再生する方法
BDMVをMP4に変換すれば、スマホ、タブレット、パソコン、テレビなどさまざまなデバイスでブルーレイを楽しめるようになります。また、MP4はBDMVに比べて高い圧縮率を持つため、ファイルサイズを小さくすることができます。
MP4は、高圧縮でありながらも画質の劣化を最小限に抑えることができるため、BDMVをMP4に変換しても、高画質を維持したままファイルサイズを小さくすることが可能です。MP4であれば動画編集ソフトにも読み込めますので、動画を自由に編集することもできます。
ここでは、BDMVをMP4に変換する方法をみていきましょう。
BDMVをMP4に変換できるフリーソフト
DVDFab Blu-ray リッピングは、業界最高レベルのコピーガード解除力を搭載したブルーレイリッピングソフトです。AACS、UOPS、BD+、CC、BD Liveなどほぼすべてのコピーガードに対応。
市販のBlu-rayやBlu-ray 3Dを数秒で解析し、超高速でMP4に変換できます。MP4だけでなく、H265やAV1、MKV、AVI、MP3、M4Aなど1000以上の形式をサポートしています。
最新のコピーガードに対応し、無劣化でリッピングできるのもこのソフトのすごいところ。出力されたファイルの品質がとにかく高いため、オリジナル映像の美しさを失うこともありません。同社が開発するNVIDIA AI 高画質化と連携すれば、Blu-rayを4K HDR10 MP4/MKVに変換することもできます。
- 有料ソフトですが30日間すべての機能を無料で使える試用期間が設けられているため、その期間中はフリーソフトとして使用できますよ!
Windows/MacでBDMVをMP4に変換する方法
1. DVDFab Blu-ray リッピングを起動しブルーレイディスク/ISO/フォルダを読み込む
2. 出力フォーマットをMP4に指定する
3. 音声や字幕、動画編集など出力動画をカスタマイズする
詳細設定では、コーデックや解像度、エンコード方式などを設定できます。
動画編集も可能です。
4. 保存先を設定して、ブルーレイからMP4への変換を開始する
BDMVが再生できないときの原因と対処法
プレーヤーが故障している
BDMVが再生できない最も一般的な理由は、プレーヤーの故障です。ブルーレイプレーヤーは精密な部品で構成されているため、経年劣化や衝撃などによって故障することがあります。
ディスクを認識しない、再生しても一時停止してしまう、映像にノイズが入っているなどの場合は、プレーヤーが故障している可能性があります。
別のブルーレイディスクで再生してみて再生できればディスク自体に問題があることになりますし、別のディスクも再生できないときは修理に出す必要があるということです。
コピーガードが掛けられている
BDMVには、リージョンコード以外にもさまざまなコピーガード技術が施されています。そのため、リージョンコードやAACS、BD+、Cinaviaなどのコピーガードが掛けられている場合は、再生機器がサポートしていないとディスクを再生することができません。特にフリーソフトではコピーガードが掛けられたディスクを再生できないことがありますので注意しましょう。
コピーガードが掛けられたディスクを再生するにはプレーヤーやレコーダーを使用するか、DVDFab Blu-ray リッピングのようなコピーガードに対応したソフトウェアでMP4やMKVに変換しましょう。
コーデックが不足している
コーデックとは、動画や音声を圧縮・展開するためのプログラムのことです。BDMVファイルには、様々な種類の動画や音声データが含まれており、それぞれに対応したコーデックが必要になります。
BDMVを再生するには、BDMV再生に対応したソフトをインストールする必要があります。また、再生ソフトを最新版にアップデートするのもよいでしょう。K-Lite Codec PackやCCCP、Media Player Codec Packといったコーデックパックをインストールするのも有効です。
ドライバが不具合を起こしている
BDMVファイルを再生しようとした際に、映像や音声が正常に再生されない、または再生ソフトがフリーズしてしまう場合、ドライバが不具合を起こしていることが原因として考えられます。
ドライバの不具合が疑われる場合は、WindowsのデバイスマネージャーからBDドライブのドライバを更新しましょう。また、Windows Updateを実行し、Windows OSを最新の状態に保つことで、ドライバの不具合が解消されることがあります。
ディスクのファイルシステムが破損している
ファイルシステムとは、ブルーレイディスクにデータをどのように保存し、管理するかを定めるシステムのこと。ファイルシステムが破損すると、BDMVのデータを正しく読み取ることができなくなり、再生ができません。
ファイルシステムエラーには、物理的な傷や汚れ、記録時のエラーなどが含まれます。汚れがある場合は乾いた布できれいにし、データの破損が疑われる場合はデータ復旧ソフトを使用してデータの修復を行いましょう。
まとめ
今回はBDMVの基礎知識から再生できないときの対処法、BDMVをMP4にリッピングする方法まで解説しました。BDMVには原則コピーガードが掛けられているため、特にパソコンで再生する場合は専用のソフトを使わなければいけません。その点DVDFabであれば、DVDFab Blu-ray リッピングを使ってMP4に変換したり、PlayerFab Ultra HD プレーヤーを使ってBDMVをそのまま再生したりすることができます!BDMVを再生できるソフトをお探しの方、BDMVをMP4にリッピングしたい方はぜひ使ってみてくださいね。