AACSとは?

AACSは、Advanced Access Content Systemの略で、ブルーレイディスクや Ultra HD Blu-rayに用いられている著作権保護技術。主に市販やレンタルのBDやBDレコーダーで録画した番組をダビングしたBD ・地上波・BS・CSなどに掛けられています。

AACSはブルーレイに掛けられているコピーガード、CSSはDVDに掛けられているコピーガード。CSSはAACSよりも脆弱であるため、解除ツールも比較的多く存在しますが、AACSは複雑でセキュリティ性が高いため解除ソフトは限られます。

最新のブルーレイのAACSを解除できるおすすめソフト

先述したようにブルーレイにはAACSが掛けられており、そのバージョンは自動的にハードウェアに書き換えられています。ブルーレイのバックアップを取ったり、パソコンで再生できるようにしたりするには、AACSを解除しなければいけません。ここでは、最新のブルーレイプロテクトであるAACSを解除できるおすすめソフトを3つ紹介します。

DVDFab Blu-ray コピー

AACS 解除フリーソフト

DVDFab Blu-ray コピーは、ブルーレイのAACSを解除してディスク情報を空のDVD/ブルーレイディスクやHDDにコピーできるソフトです。開発会社は業界を20年リードする老舗会社で、搭載されている技術はトップレベル。コピーガード解除技術も強力なので、最新のAACSも数秒で解除できます。

また、ブルーレイを無劣化でバックアップしたり、BD-50を一般的なBD-25に圧縮したり、3Dブルーレイをコピーしたりすることも可能です。

りり
AACSは頻繁に更新されるものですが、本ソフトは年に50回以上アップデートを行い、その更新にキャッチアップしていますので、常に強固なコピーガードを解除できます。

DVDFab Blu-ray コピーを使用して、Blu-rayのAACSを解除してバックアップする方法

Step1
DVDFabを起動して、左側のメニューから「コピー」をクリックして、上側にある青いボタンをクリックして、コピーモードを選択します。

5つのコピーモードが利用可能:

  • フルディスク:メニュー、特典などを含む、ディスク全体をコピー;BD-50からBD25への圧縮;字幕や音声を選択できない
  • メインムービー:メインムービータイトルだけをコピー;字幕や音声を選択できる
  • カスタマイズ:タイトルやチャプターを選択してコピー
  • 結合:複数のBlu-rayビデオを1つのBlu-rayディスクにまとめる
  • クローン/ライティング:Blu-rayを1:1無劣化でコピー;ディスク/ISOファイルに出力

Step2
ブルーレイディスクをドライブに挿入してください。ソースはISOファイルまたはフォルダである場合は、「+」追加ボタンをクリックして、それを追加するか、メイン画面にドラッグアンドドロップします。

DVDFabはBlu-rayを読み込む際、AACSを解除します。

Step3
出力、オーディオ、字幕を選択できます。

「詳細設定」をクリックして、詳細設定パネルでボリュームラベルを定義したり、出力サイズを選択したりすることもできます。

Step4
最後には、画面の下部へ出力先を指定します。「出力先」のドロップダウンメニューで光学ドライブをディレクトリとして選択する(空のディスクに書き込む)か、ISO/フォルダアイコンをクリックして、ローカルディレクトリを選択します。

「開始」ボタンをクリックすると、Blu-rayコピーが始まります。進捗状況を示す新しいウィンドウが開きます。必要に応じてタスクを一時停止またはキャンセルできます。

DVDFab Blu-ray リッピング

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DVDFab Blu-ray リッピングは、AACSを含むコピーガードを解除しMP4やMKVなど1000以上の形式にリッピングできるソフトです。たったの数クリックでブルーレイを無劣化でリッピングできますので、専門知識のない初心者の方にもおすすめします。クロップやトリミングなど簡単な動画編集機能も付属しており、リッピングから動画編集までこれ1本で行えます

有料ソフトである点がデメリットかもしれませんが、AACSの解除には高い技術力を要するもの。

DVDFab Passkey for ブルーレイ& UHD

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DVDFab Passkey for ブルーレイ& UHDは、AACSを解除できるソフトで、DVDFab Blu-ray コピーやDVDFab Blu-ray リッピングのモジュールの一つとしても搭載されています。対応コピーガードは最新のBD+ / 3D BD+ / AACS MKB v 26など。コピーガード解除後はブルーレイISOファイル/フォルダとしてエクスポートできます。

本ソフトはドライバーのように作動するため、起動や終了といった作業も簡単です。ドライブにブルーレイをセットすると自動的にディスクを検出し、AACSを含むさまざまなコピーガードを自動的に復号化します。

  無料ダウンロード Windows 11/10/8.1/8/7
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AACSを解除できるおすすめソフトを比較

  DVDFab Blu-ray コピー DVDFab Blu-ray リッピング DVDFab Passkey for ブルーレイ& UHD
対応OS

Windows 10/8.1/8/7 (32/64 bit)、macOS 10.7- 14

Windows 10/8.1/8/7 (32/64 bit)、macOS 10.7- 14 Windows 10/8.1/8/7 (32/64 bit)
無料体験 30日間すべての機能を体験 30日間すべての機能を体験 30日間すべての機能を体験
主な機能 Blu-rayをディスクやISOフォルダにコピーする Blu-rayをMP4やMKVなどに変換する Blu-rayをISOフォルダにコピーする
AACSの解除
ディスクの圧縮機能
ディスクの書き込み機能
入力形式

Blu-rayディスク/ISOファイル/フォルダ

Blu-rayディスク/ISOファイル/フォルダ Blu-rayディスク
出力形式

BD50/BD25/DVD9/DVD5ディスク/ISOファイル/フォルダ

1000以上の動画・音声フォーマット

Blu-ray ISOファイル/フォルダ

メリット 複数のBlu-rayを1枚にまとめたり、1:1の比率で焼いたりできる、BD-50からBD-25に圧縮 Blu-rayを動画/音声形式に変換、動画編集機能が付いている 解除したディスクは直接再生できる、Blu-rayをHDDにリッピング、他のソフトと連携可能
公式サイト https://ja.dvdfab.cn/dvdfab-blu-ray-copy.htm https://ja.dvdfab.cn/dvdfab-blu-ray-ripper.htm https://ja.dvdfab.cn/passkey-for-blu-ray.htm

DVDFab Blu-ray コピー、DVDFab Blu-ray リッピング、DVDFab Passkey for ブルーレイ& UHDの最も大きな違いは、その目的です。

DVDFab Blu-ray コピーとDVDFab Passkey for ブルーレイ& UHDの目的はどちらもブルーレイをディスクやISOフォルダにコピーすることですが、DVDFab Blu-ray コピーがISOファイル/フォルダを読み込めるのに対し、DVDFab Passkey for ブルーレイ& UHDは読み込むことができません。

DVDFab Blu-ray リッピングの目的はブルーレイを動画や音声形式に変換することで、動画編集機能も付属しています。

AACSの復号ライブラリとは?AACS付きのブルーレイを再生できない原因

AACSの復号ライブラリとは、AACSで暗号化されたコンテンツを復号化するためのソフトウェアライブラリです。復号ライブラリによりAACSで暗号化されたコンテンツを再生したり、コンテンツを編集したりできます。AACSの復号ライブラリは、著作権法で保護されており、AACS対応のプレーヤーや再生ソフトでなければ再生できません。

VLCメディアプレイヤーでブルーレイを再生することができますが、AACSで暗号化されたブルーレイを再生しようとすると、「このブルーレイディスクはAACSの復号ライブラリが必要ですが、あなたのシステムにはインストールされていません。」というエラーメッセージが表示されます。この問題を解決するためには、VLCメディアプレーヤーのAACSの復号ライブラリプラグインをインストールするか、再生前にブルーレイのAACSを解除する必要があります。

AACSに関する豆知識

AACSの仕様は、マイクロソフト社や米ウォルト・ディズニー社などが参加する業界団体AACSLAにより策定されており、AACSのプレスを行うにはAACSLAによるライセンスIDが必要。

AACSの役割

AACSは、一般的なコピーガードとは異なり、ブルーレイ自体に書き込まれており、最新のブルーレイディスクによってバージョンが自動的にハードウェアに書き換えられていくのが特徴です。

AACSの役割は違法コピーの防止やデジタル放送の録画コンテンツの保護のようなプロテクト機能だけでなく、高画質コンテンツの保護といった役割も果たしています。少し専門的な話をすると、AACSは「AES-128」と呼ばれる暗号化技術を使用して、ディスク上のコンテンツを暗号化しているため、再生するには、AACS対応のプレーヤーが必要です。

AACSの仕組み

AACSはタイトルキーとデバイスキー により再生するプレーヤーが認証されていることを確認します。タイトルキーはディスクごとに固有に割り当てられ、デバイスキーはプレーヤーごとに固有に割り当てられています。

AACSの再生プロセスは下記の通り。

  1. プレーヤーがディスクからタイトルキーを読み取る
  2. プレーヤーがデバイスキーをAACSサーバーに送信する
  3. AACSサーバーがデバイスキーが有効であることを確認しタイトルキーをプレーヤーに送信する
  4. プレーヤーがタイトルキーを復号化する
  5. プレーヤーが復号化したタイトルキーを使用してコンテンツを復号化する

ブルーレイの中身はタイトルキーで復号化、タイトルキーはメディアキーで復号化、メディアキーはデバイスキーで複合化されています。

AACSバージョンを調べる方法

AACSのバージョンは、一般的にディスクジャケットやレーベルに表記されています。"AACS" の文字とバージョン番号が記載されていないか確認してみてください。

また、ブルーレイをAACS対応の再生ソフトでディスクを再生すると、AACSバージョンの情報が表示される場合があります。再生ソフトによっては、メニュー画面や情報画面で確認できることもありますので、チェックしてみましょう。

まとめ

今回はAACSを解除する方法を解説しました。AACSはコピーガードの中でも特に頑丈なので、本記事で紹介したような高い技術が搭載されているDVDFabソフトを使用しましょう。フリーソフトでもブルーレイのコピーガードを解除できるかもしれませんが、一般的にフリーソフトはブルーレイをコピーしてデータ化しているだけなので、肝心のコピーガードが掛かったままである可能性も。大切なブルーレイディスクの保管のためにブルーレイのバックアップを取りたい方は、ぜひ本記事を参考に作業してみてくださいね。