今まで見れていたDVDが見れなくなったときの原因と対処法
CPRMが掛けられていないか確認する
CPRMとはDVDに掛けられるコピーガードの一種で、CPRMが掛けられていると、地デジ放送の「1回のみ録画可」の映像を再度DVDにコピーできなくなります。DVDFab Passkey for DVDのようにCPRMを解除できるソフトもありますので、CPRMが掛かっている場合は使用を検討してみましょう。
DVDの傷や汚れを取り除く
DVDに傷や汚れがあると映像が飛んでしまい正常に再生ができません。DVDは表面がコーティングされているため多少の傷は問題ないのですが、傷が深い場合は補修材を使って修復しましょう。汚れがある場合は柔らかい布で中心穴から外周に向かって優しく拭き取ってください。
DVDが経年劣化していないか確認する
意外に思うかもしれませんが、DVDは経年劣化します。財団法人デジタルコンテンツ協会によると温度25度でDVDを保管した場合、15年〜の寿命であることが報告されました。もちろん温度だけでなく湿度やケースに保管されているかなど、さまざまな要因がDVDの寿命を決めていますが、DVDも経年劣化することを覚えておいてください。
DVDのダビングがきちんとできているか確認する
そもそもDVDのダビングに失敗しているという可能性もあります。CPRMによるダビングエラーや、ドライブによる書き込みの失敗、ディスクが原因でダビングができていないものなどさまざまな原因が考えられます。確実にダビングを成功させたい場合は、録画用かつCPRMに対応したDVDを使用するようにしましょう。
保護シールをきれいに剥がす
レンタル落ちや中古のDVDには、ときどきシールが貼ってあります。そのシールがきれいに剥がれていないと、DVDを再生することができませんので注意してください。きれいに剥がすには、シールをドライヤーで3分ほど暖めて、シール剥がしを使って剥がしましょう。手で剥がすこともできますが、スクレイパーを使うとよりきれいに剥がせます。
DVDをファイナライズする
撮影動画やアナログ放送を収録したビデオフォーマットのDVDは再生するためにファイナライズ処理が必要です。ファイナライズとは、ダビングしたDVDをダビング作業をした機器以外のデバイスで再生するための処理のこと。ファイナライズはDVDレコーダーやPCのオーサリングソフトで行うことができます。
DVDの記録形式が再生機器に対応していない
DVDの記録形式には、VRフォーマットとビデオフォーマットがあります。ビデオフォーマットはほとんどの機器で再生が可能ですが、VRフォーマットはVRフォーマットに対応している機器でしか対応できません。
再生機器とDVDの互換性を確認する
DVD-R以外の規格はDVDプレーヤーとの互換性がない場合があります。特にDVD-RWやDVD-DLは古いプレーヤーだと再生できない場合があります。
DVDドライブのドライバを更新する
DVDのディスクにもドライブにも問題がない場合は、ドライバが最新になっているか確認しましょう。今までPCで問題なくDVDを観れていたのに突然観れなくなってしまった場合は、ドライバのバージョンが古いままである可能性があります。
ドライバの状態はWindowsの場合、デバイスマネージャー>「DVD/CD-ROMドライブ」を右クリック>プロパティ>ドライバ>ドライバの確認から最新であるかどうか確認できます。更新が必要な場合は「ドライバの更新」を選択してアップデートを行なってください。
オーディオコーデックと再生機器に互換性がない
オーディオコーデックとは、オーディオを再生するための圧縮方法のこと。オーディオコーデックには、MP3やAACのような非可逆圧縮オーディオフォーマットとFLACやALACのような可逆圧縮オーディオフォーマットがあります。もしオーディオコーデックと再生機器に互換性がない場合は、オーディオをAC3に設定してもう一度オーサリングしてみましょう。AC3はDVDビデオに使用されているフォーマットなので、再生できるようになるはずです。
DVDドライブが故障していないか確認する
他のDVDも再生することができない、そんなときはドライブ自体に問題があるかもしれません。DVDを読み込めない、トレイが開かない、などの不具合がある場合はドライブの状態を確認しましょう。
業者にDVDの復旧を依頼する
業者に依頼するのも一つの方法。業者では、ディスクの研磨やレンズクリーニング、パーツ交換などを行ってもらえ、DVDの場合は1枚あたり1000円程度で承っている業者が多いようです。もしバックアップが取れる場合は、念の為データをバックアップしておいた方がよいでしょう。
今まで見れていたDVDが見れなくなった問題を回避する方法
今まで見れていたDVDが見れなくなった問題を回避するには、DVDをデジタルファイル形式に変換することをおすすめします。大切なDVDをMP4やMKVなどにリッピングしておけば、DVDに傷や汚れが生じたり、ドライブが故障したりした場合も安心です。
- 強力なコピーガード解除機能を搭載して、最新のコピーガードにも対応
- 動画・音声ファイル形式など1000以上の出力形式に対応
- ビデオ、オーディオ、字幕についての細かい設定が可能
- トリミング、クロップ、回転などの動画編集機能も充実
- ハードウェアアクセラレーションにより、2時間のディスクを約15分でリッピングできる
DVDFab DVD リッピングでDVDをMP4にリッピングする方法
オーディオ、字幕などを選択します。「細設定」でビデオ、オーディオ、字幕の詳細設定ができます。
必要であればトリミングや回転などの動画編集を行います。行える編集は、
- クロップ
- エフェクト
- ウォーターマーク
- 字幕
- オーディオ
- 速度
です。編集が完了したら最後に「OK」をクリックしましょう。
豆知識:DVDのファイナライズとは?
ファイナライズとは、DVDをダビングした機器以外の機器で再生できるようにする処理のことです。ファイナライズをするというのは、DVDに収録した映像データの確定をすることなので、複数のDVDプレーヤーで再生する場合はファイナライズ処理を忘れないようにしましょう。
ファイナライズが必要なDVD
ファイナライズが必要なのは、DVD±RとDVD±RWで、DVD±Rは一度ファイナライズ処理をしてしまうと再度書き込みができません。
ちなみに一度ファイナライズをしてしまうと、元の再生機器でDVDを追加記録したり編集したりすることができなくなります。ファイナライズ処理は解除することができますので、追記や編集をする場合はファイナライズを解除してください。
DVDがファイナライズされているか確認する方法
<WindowsでDVDがファイナライズできているか確認する方法>
1.エクスプローラーを開いてディスクが入っているドライブの上で右クリックをする
2.プロパティから「空き容量」を確認する。空き容量が0になっている場合はファイナライズされている
<MacでDVDがファイナライズできているか確認する方法>
1.Finderから「アプリケーション」>「ユーティリティ」>「ディスクユーティリティ」を開く
2.サイドバーに表示されたDVDを選択し、情報タブをクリックする
3.「メディアの書き込み可能」という項目で「いいえ」と表示されていれば、ファイナライズ済み
まとめ
今回はDVDを再生できないときの対処法を解説しました。DVDが再生できないときは、DVDそのものに原因があるか、再生機器に問題があるか、パソコンに原因があるかのどれかです。大切なDVDを壊したくない方やDVDレコーダーを使わずに再生したい方はぜひDVDFab DVD リッピングを使ってみてください。音声だけを抽出することもできますので、音楽DVDのバックアップにも最適です。