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ISOイメージファイルとは?
ISOイメージファイルとは、DVDやブルーレイなどの光学ディスクの内容を丸ごとコピーしたファイルのことです。拡張子は「.iso」で、ファイルの構造は下記の通りとなっています。
ファイルデータ | ディスクに保存されているファイルそのもの |
ファイルシステム | ファイルの配置や管理方法などの情報 |
ブート情報 | ディスクからコンピュータを起動するための情報 |
ISOイメージファイルはDVDやブルーレイのバックアップを作成したり、ソフトウェアのインストールメディアを作成したり、さまざまな用途に活用できます。
また、ISOイメージファイルを仮想ドライブにマウントすることで、物理的なディスクがなくても、ディスクの内容を利用できます。これは、ノートパソコンなど光学ドライブがない環境で特に便利です。
ISOイメージファイルはDVDやブルーレイなどのディスクにそのまま書き込むことができます。
Windows 10/11の標準機能でISOをDVDに書き込む方法
Windows 10でもWindows 11でも、標準搭載機能を使ってISOをDVDに書き込むことができます。
Windows10 標準機能でISOファイルをDVDに書き込む方法
Windows 10の標準機能ではISOをDVDに書き込めますが、書き込み速度の詳細設定やベリファイなどの機能は搭載されていません。
1.ISOファイルを右クリックして「ディスクイメージの書き込み」を選択
2.書き込み用のドライブを設定して「書き込み」ボタンを選択する
3.書き込みが完了すると「ディスクイメージはディスクに正常に書き込まれました。」というメッセージが表示される
Windows11標準機能でISOファイルをDVDに書き込む方法
Windows 11では、従来の右クリックメニューからの操作に加えて、エクスプローラーのツールバーから直接「書き込む」操作ができるようになりました。基本的な操作はWindows 10の標準機能と変わりありません。
- ISOイメージファイルを右クリックして「プロパティ」を選択する
- 「プログラム」を変更してエクスプローラーにする
- 「OK」をクリックする
- エクスプローラーのISOファイルの上で右クリックをして「マウント」をクリックする
- 空のDVDをドライブにセットしたら、エクスプローラーから選択する
- ISOファイルを選択して右上にある「書き込み」ボタンをクリックする
- 書き込み先のドライブを指定して「書き込み」ボタンをタップする
- 書き込みが完了するのを待つ
WindowsでISOをDVDに書き込むフリーソフト
ここでは、ISOをDVDに書き込めるおすすめフリーソフトを、機能・処理スピード・安定性という3つのポイントでピックアップしました。
市販DVDのコピーガードに対応しているのはDVDFab DVD コピーのみですので、自作DVD以外をISOにコピーしてDVDに書き込みたい方は注意してください。
DVDFab DVD コピー
DVDFab DVD コピーは、DVD+R/RW、DVD-R/RW、DVD+R DL、DVD-R DLなどのメディアにISOを書き込めるソフトです。1:1比例でISOファイルをDVDに書き込んだり、出力を設定するだけでDVD-9を高画質のDVD-5ファイルに圧縮したりすることもできます。
市販DVDに施されたCSS、UOPs、APS、リージョンコード、DADC、Disney's Fakeなどさまざまなコピーガードを更新できるのが本ソフトの最大の特徴。タイトル、チャプター、字幕、音声、出力、ボリュームラベルなどを設定することができ、コピーモードは業界最多レベルの6種類。GPUハードウェアアクセラレーション搭載なので、高速なコピースピードと高画質な出力の両方が実現できます。
ImgBurn
ImgBurnは、ISOファイルの書き込みはもちろん、ディスクイメージの作成やベリファイなど、豊富な機能を備えたフリーソフトです。書き込み速度の変更や、DAO/SAOといった書き込みモードの設定など詳細な書き込みオプションを設定できます。
ファイル名に日本語などのUNICODE文字が含まれていても、正しく処理できるところもメリット。また、ImgBurnは動作が非常に軽いため、スペックの低いパソコンでもエラーを引き起こすことなく使用できます。
WinISO
WinISOは、ISOイメージファイルを始めとするさまざまなディスクイメージファイルを扱うためのソフトウェアです。ISOファイルの作成、抽出、編集、変換、書き込みなど、幅広い機能を備えており、ISOファイルを扱う上で非常に便利なツールといえます。
独自のアルゴリズムにより、ISOファイルの作成や編集時の効率が最適化されており、ISOファイルをマウントして仮想ドライブとして使用できるため、物理的なディスクがなくても手軽に内容を確認することができます。
DVDStyler
DVDStylerは、ISOイメージファイルの作成やDVDへの書き込みだけでなく、さまざまな動画ファイルをDVD-Video形式に変換し、メニュー付きのDVDを作成できるフリーソフトです。
メニュー作成機能が充実しており、テンプレートだけでなく、背景画像やボタンの配置、テキストなどを自由にカスタマイズできます。ファイナライズ処理を行う機能がついていますので、作成したDVDは家庭用DVDプレーヤーで再生可能です。
BurnAware Free
BurnAware Freeは、DVDやブルーレイといった光学ディスクへの書き込みに対応したフリーソフトです。シンプルで直感的なインターフェースが特徴で、初心者でも迷うことなく操作できます。
ハードディスクに一時ファイルを保存せずに直接ディスクに書き込むオンザフライ書き込みに対応しているため、ハードディスクの空き容量を節約でき、書き込みにかかる時間を短縮できます。
ISOをDVDに書き込めないときの対処法
ISOファイルがDVD-Video形式ではない
少しややこしいですが、Windows 11の標準機能はISOファイルをそのままDVDに書き込むだけで、DVD-Video形式への変換は行いません。家庭用DVDプレーヤーで再生するためには、DVD-Video形式でDVDを作成する必要があります。書き込もうとしているISOファイルの中身を展開し、VIDEO_TSフォルダが存在するかどうかを確認してみましょう。
書き込み速度が速すぎる
書き込み速度が速すぎると、書き込みエラーが発生することがあります。DVDへの書き込みは、レーザーを使ってディスク表面にデータを記録するプロセスであり、高速で書き込もうとするとデータ転送のタイミングとレーザーの照射タイミングがずれやすくなるからです。書き込みが失敗してしまう場合は、速度を8倍速や4倍速などに落として試してみましょう。
DVDドライブが正しく動作していない
DVDドライブが正しく動作していない場合、書き込みにエラーが発生することがあります。デバイスマネージャーからDVDドライブのドライバーを更新するか、一度アンインストールしてから再インストールしてみましょう。
ISOファイルをDVDに書き込みたい方向けのQ&A
ISOをDVDに書き込みたいのですが容量オーバーになりました
容量が4.7GBを超える場合は、DVD-9(片面2層)を使用することで書き込める可能性があります。また、ISOファイルに不要なファイルが含まれていないか確認することも大切です。複数の言語パックが含まれている場合、必要な言語パックのみを残して他の言語パックを削除することで、ISOファイルの容量を削減できる可能性があります。
最も一般的な原因は、ISOファイルのサイズがDVD-Rの容量を超えていることです。一般的な片面1層のDVD-Rの容量は約4.7GBです。ISOファイルのサイズがこれを超えている場合、そのままでは書き込めません。容量が超えてしまっている場合は、約8.5GBの容量を持つDVD-R DLに切り替えたり、ISOの中身を分割したりしましょう。
ISOをDVDに書き込みましたがプレーヤーで再生できません
家庭用DVDプレーヤーは、VIDEO_TSフォルダとAUDIO_TSフォルダから成るDVD-Videoと呼ばれる規格で記録されたDVDしか再生できません。そのため、DVD作成の過程においてDVDビデオ形式でオーサリングする必要があります。
まとめ
今回はWindowsでISOをDVDに書き込む方法を紹介しました。Windows 10にもWindows 11にもISOの書き込み機能は搭載されていますが、Windows 11ではDVD-Video形式へのオーサリングを行わないため、家庭用のDVDプレーヤーで再生することができません。作成したDVDをテレビで観たい方はDVDFab DVD コピーを使いましょう。最新のコピーガードにも対応しているため、市販DVDも簡単にコピーできますよ!