VideoProc Converter AIは、画面録画からAIフレーム補間までできる多機能ビデオ処理ソフト。制限はあるものの無料で利用でき、無料版でも広告表示がありません。画面録画が真っ黒になってしまう場合はコピーガードが原因であることが多いです。今回はVideoProcを正直にレビューして、ストリーミング動画を録画できない時の原因と対処法もご紹介します。
「VideoProc Converter AIの画面録画ってどうやるの?」「VideoProc Converter AIの画面録画でAmazonプライムビデオの映像を録画できない」本記事では、筆者が実際に操作したキャプチャ画面と共に、こんなお悩みを解決していきます。
結論からお伝えすると、VideoProc Converter AIはDRMが掛けられていないM3U8形式のストリーミング動画しか録画できないため、主要動画ストリーミングサービスの映像を録画すると真っ黒になってしまいます。本記事では、ストリーミング動画を保存してオフライン再生できる代替ソフトについても触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
VideoProc Converter AIとは
VideoProc Converter AIとは
VideoProc Converter AIは、画面録画や動画編集などができる多機能ビデオ処理ソフトです。機能は下記のように多種多様。動画処理に関するありとあらゆるプロセスが、本ソフト1本で完結します。
- パソコンの画面録画
- パソコンのWebカメラ録画
- YouTubeやFacebook動画のダウンロード
- 動画やオーディオの変換
- DVDの変換
- 動画圧縮
- AI動画高画質化
- AIフレーム補間
- AI手ぶれ補正
- 音声AI
VideoProc Converter AIの無料版で何分間録画できる?
VideoProc Converter AIの無料版には、ファイルの本数や出力時間などに制限があります。画面録画機能では、無料版だとエクスポートする動画にロゴが入る、最長5分までしか出力できないという制限があるため注意が必要です。
これらの制限は有料版にアップグレードすることで取り除くことができます。
画面録画 |
動画の中央にロゴが入る 5分までしか出力できない |
---|---|
DVD変換 |
最新のDVDには非対応 |
動画変換 |
5分までしか出力できない |
動画ダウンロード |
対応サイトは約50(有料版は約1000) 10本までしかダウンロードできない |
AI高画質化 |
5分までしか出力できない |
アップグレード |
非対応 |
VideoProc Converterの正直レビュー
VideoProc Converter AIで実際に画面録画をしてみましたが、インターフェースがシンプルなので迷うことはありませんでした。上から下に、もしくは左から右に操作していくと作業が完了するフローとして設計されており、操作を過不足なく行うことができます。正直、PC画面がループ再生されたときはソフトの不具合かと思いましたが、こういう仕様となっているようです。
近年AI機能が実装されたことで、画面録画の動画を高品質化できるなど、できることの幅が広がったと思います。ただ、AIによる高画質化機能は目に見えて「全然違う!」という向上は感じられませんでした。これはVideoProc Converter AIだけの問題ではないかもしれませんが、やはり最初から高品質な状態で録画するに越したことはなさそうです。
VideoProc Converterが画面録画できないときの原因と対処法
根本的な原因
VideoProc Converterが動画を録画できない根本的な原因はDRMがかかっている各動画配信サービスに対応しないからです。アマゾンプライムビデオや、Abema、DMM、Netflixなど定額会員制の動画配信サービスは殆どサポートしません。
対処法:別のDRM保護の動画でも録画/ダウンロードできるソフトウェアを使います。詳細は後で解説します。
画面録画が真っ黒になる・音声が入らない!など
VideoProc Converterで録画した動画は真っ黒になった場合は、ブラウザのハードウェアアクセラレーションをオフにしたり、NVIDIAをオフにしたりすることで、VideoProc Converterの録画問題が改善される可能性があります。
①ブラウザのハードウェアアクセラレーションをオフにする方法
Chromeでの設定方法
右上の三点アイコンをクリックし、「設定」→「詳細設定」→「システム」の順に選択してください。その後、「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をオフに切り替えます。
Firefoxでの設定方法
右上の三本線のアイコンをクリックし、「設定」→「一般」→「システム」の順に進みます。「推奨のパフォーマンス設定を使用する」のチェックを外し、次に「ハードウェア アクセラレーションを使用する」のチェックも外してください。
Microsoft Edgeでの設定方法
右上の三点アイコンをクリックし、「設定」→「システムとパフォーマンス」を選択し、「使用可能な場合はハードウェア アクセラレータを使用する」をオフにします。
これで、VideoProc Converterの画面録画が真っ黒になる問題が解決する可能性があります。
②NVIDIAをオフにする方法
NVIDIAのGPUを使用している場合、NVIDIAコントロールパネルからVideoProc Converterに対してのみNVIDIAをオフに設定してください。
③PCのグラフィックドライバーを再インストールする
パソコンのグラフィックドライバーを再インストールすると、VideoProc Converterの録画のカクつきが解消される可能性があります。ただし、この方法は非常に面倒ですからおすすめしません。何より、VideoProcはコピーガード付きの動画の画面録画は本当にサポートしないからグラフィックドライバーを再インストールしても無駄です。
④ライセンス問題
VideoProc Converter AIの有料版を購入しているにもかかわらず、アップグレードしたら体験版にダウングレードされてしまった…こんなときは、有料アカウントが正常に認識されていない可能性があります。この場合は、サポートに問い合わせてアカウント認証を確認してもらいましょう。
⑤Macで画面録画のアクセス権がない
MacOS Catalina(10.15)以降では、ブラウザでの画面録画にアクセス許可が必要です。アクセス許可を設定するには、アップルメニューから「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」→「プライバシー」の「画面収録」で「VideoProc Converter ai.app」にチェックを入れてください。
VideoProc Converterが画面録画できない場合の代替案
ストリーミング動画を倍速で録画するRecordFab
VideoProc Converterは当初、DVD変換やストリーミング録画を主な機能としていましたが、最近AI機能を追加。しかし録画機能は改善が少なく、多くのストリーミング動画が手動録画でしか保存できず手間がかかります。そのため、Abemaなどの動画が録画できない場合は、代替ソフトのRecordFabをおすすめします。
RecordFabは録画機能に特化しており、Amazon、Abema、U-NEXT、myfansなど主要なストリーミングプラットフォームに対応。優れた特徴は、①対応するサイトが多いこと、②操作が簡単でバックグラウンド録画も可能なため、作業の邪魔をせずに録画ができること、③倍速録画機能で録画時間を大幅に短縮できることです。
RecordFabは720pおよび1080p録画が可能で、空き容量や画質のバランスから、720p録画を推奨します。無料版では任意のストリーミングから3本まで録画でき、倍速録画も1回体験可能です。購入を考える場合は、年間版か永久版があり、永久版は特にお得です。また、StreamFabユーザーには20%割引もあります。まずは無料でお試しください。
RecordFabで動画を録画する手順
録画より遥かに使いやすいStreamFabダウンローダー
「VideoProc Converter AIでNetflixやHulu、U-NEXT、dアニメストアなどの動画を録画してオフラインで楽しみたい」という方も多いでしょう。しかし、本ソフトはDRMで保護されたファイルの録画に対応していないため、録画画面が真っ黒になってしまいます。YouTubeやFacebook動画の録画には対応していますが、音声が入らない、カクカクする、といったトラブルも頻発しています。
そんなとき代わりとなるのがStreamFab オールインワンです。StreamFab オールインワンはAmazonプライムビデオやDisney+、楽天TVなど1000以上の動画ストリーミングサービスの動画を録画ではなくダウンロードできるソフト。対応サイトであれば99%の確率でダウンロードができますので、真っ黒になる・カクカクする・音声が入らないといったトラブルもほとんどありません。
また、StreamFab オールインワンでダウンロードしたファイルは非常に高品質。画質はほとんどのサイトで1080pをサポート。音声もAAC2.0を取得できるため、オリジナル動画の品質をそのまま保存できます。
StreamFab オールインワンは無料版でも3本までフルで動画をダウンロードできます。5分だと動画を楽しむには十分とは言えませんが、フルでダウンロードできるならStreamFab オールインワンの高度な機能をたっぷり試せますね!
- NHK+やNetflixなど1000+サイトから動画や音楽をダウンロード
- ダウンロードした動画を最大8K UHD画質のMP4/MKV動画で保存
- 広告をカットして動画をダウンロードできるからストレスなし
- 複数の動画を超高速で一括ダウンロード
- 字幕をSRTファイルとして保存あるいは動画にリミックス選択可能
VideoProc Converterで画面録画できないことに関するQ&A
いいえ、録画できません。VideoProc Converterで録画できるのは、BilibiliやYouTubeなど無料の動画ウェブサイトです。
PCのグラフィックドライバーを一度アンインストールして改善できるかどうか試しましょう。また、パソコンのスペックが低い場合でもカクカクする可能性があります。
録画画面が真っ黒になったり、音が入らなかったりするのは、基本的にVideoProcでこのウェブサイトの動画録画をサポートしないことです。代わりにRecordFabやStreamFabを使ったほうが良いでしょう。
【おまけ】VideoProc Converterの使い方
VideoProc Converter AIで画面録画をするための設定
VideoProc Converter AIで画面録画をする際にチェックしておきたい設定は、
- 一般設定
- 録画設定
です。
一般設定では、ソフト言語やダードウェアアクセラレーションエンジンのオンとオフ(チェックを入れると処理が高速になります)、動画の書き出しフォルダなどを設定できます。
録画メニューに移動して、録画品質やフォーマットなどを設定しましょう。Webカメラを撮影する場合は、カメラ装置の設定も必要です。
VideoProc Converter AIで画面録画をする手順
メニュー画面から「録画」をクリックします。
こちらが録画画面のインターフェースです。今回は画面録画を選択して「クロップ」から録画範囲を指定しました。準備が整ったら右下の「REC」をクリックします。
録画が始まりました。インターフェースにPC画面がループ表示されていますが、特に動作に問題はありません。録画を終了するときは右下の「STOP」をクリックしてください。
録画が完了すると、インターフェースに動画が表示されます。
動画タイトル横のフォルダアイコンをタップすると保存先のフォルダを開くことができます。
AIで録画した動画を高画質化する方法
例えば、画面録画の品質が悪かった場合、VideoProc Converter AIの「AI動画高画質化」により画質を向上させることができます。
メニューを開いたら、品質を向上させたい動画をアップロードしましょう。
右側の設定画面でスケールや画質レベルなどを調整できます。動画下にあるシークバーを左右に動かすと、元動画をアップスケーリング後の動画と比較できます。
「RUN」を押して処理を始めましょう。目安としては10秒ほどの360pの動画を1080pにアップスケーリングするのに、15分ほどかかりました。
Tips:MacでVideoProc Converter AIをアンインストールする方法は?Macの場合はFinderの中からアプリケーションのアイコンをゴミ箱に移動させるだけでOKです。
まとめ
今回はVideoProc Converter AIの使い方や、実際に使ってわかったレビューなどを解説していきました。VideoProc Converter AIは画面録画だけでなくDVD変換や動画変換、動画編集、動画ダウンロードなどさまざまな機能が備わっているビデオ処理ソフトです。
一方、VideoProc Converter AIでNetflixやAmazonプライムビデオなどのストリーミング動画を録画しようとすると真っ黒になってしまうのがデメリット。そんなときは倍速ができるRecordFabやダウンロード力が業界トップレベルのStreamFab オールインワンを使うようにしてくださいね!