変換ソフトがありすぎてどれにしたら良いかわからない、とお困りではありませんか? そんな方のために今回はXMedia Recodeをご紹介。数多くのフォーマットに対応し、クロップや字幕合成、インターレース解除など機能性に優れています。使用方法なども詳しく解説していくので、ソフト選びの時だけでなく実際の使用時にも参考にしてみてくださいね。
XMedia Recodeとは
ここではXMedia Recodeの特徴について解説していきます。
XMedia Recodeでできること
XMedia Recodeとは、ドイツのSebastian Dörfler氏が開発したメディアファイル変換ソフトです。幅広いフォーマットに対応しているだけでなく、以下のような機能も搭載されています。
- クロップ
- 音量変更
- 字幕合成
- ノイズ軽減
- 解像度の変更
- チャプター編集
- 音声のサンプリング
- インターレース解除
XMedia Recodeは無料?
XMedia Recodeは有料版もなく完全無料です。さらに日本語にも対応しているため、非常に使いやすい変換ソフトと言えるでしょう。
XMedia Recodeの口コミと評判
幅広いフォーマットと優れた機能性を無料で使用できるというメリットは大きく、また頻繁に更新されるのも安心できるポイントです。海外製のソフトながら日本語にも対応しているのも扱いやすいと言えます。しかしバージョンアップによって動作が不安定になることもあり、また便利な機能が追加される一方で削除されてしまう機能も…。好きな機能が消えてしまい、前のバージョンのまま使っている人もちらほら見受けられました。
XMedia Recodeのインストール方法と日本語化方法
ここからはXMedia Recodeのインストール方法と日本語に変更する方法を紹介していきます。
XMedia Recodeのインストール方法
公式サイトにアクセスし、自分のパソコンに合うバージョンをダウンロードしましょう。パソコン内の任意の場所に保存したらそれをクリックし、インストールを開始してください。
〈XMedia Recodeのインストール方法〉
- 「Select Setup Language」で言語を選択する(ここで日本語は選べない)
- 使用許諾書を確認し、問題なければチェックを入れて「Next」をクリックする
- インストール先、ショートカット作成、デスクトップアイコンの設定を
選択していく - 設定を確認し、「Install」をクリックする
「Select Setup Language」で言語を選択する(ここで日本語は選べない)
使用許諾書を確認し、問題なければチェックを入れて「Next」をクリックする
インストール先、ショートカット作成、デスクトップアイコンの設定を選択していく
設定を確認し、「Install」をクリックする
XMedia Recodeを日本語化する方法
ソフトを開き、メニューバーの「Option」をクリックし、「Preferences」、「Language」と選択していってください。
すると言語一覧に「日本語」が表示されるので、それを選択して「OK」をクリックすれば完了です。
XMedia Recodeの設定方法と使い方
ここからは実際の設定方法と使い方を解説していきます。
XMedia Recodeで画質を落とさずエンコードするための設定
- 動画をドラッグアンドドロップで読み込ませる
- 「編集」をクリックし「チャプターを表示」を選択する
- 形式タブを開き〈プロファイル→カスタム〉〈形式→MP4〉〈ファイル拡張子→mp4〉に設定する
- 映像タブ(一般)を開き〈レーン制御モード→品質〉〈品質→1〉に設定する
- 映像タブ(レート制御)を開き〈VBVバッファサイズ・VBV最大ビットレート→元ファイルのデータ速度×0.5の値〉を入力する
- 音声トラック1タブを開き〈サンプルレート・チャンネル・ビットレート→オリジナルと同数値〉〈レート制御モード→平均ビットレート〉に設定する
動画をドラッグアンドドロップで読み込ませる
「編集」をクリックし「チャプターを表示」を選択する
形式タブを開き〈プロファイル→カスタム〉〈形式→MP4〉〈ファイル拡張子→mp4〉に設定する
映像タブ(一般)を開き〈レーン制御モード→品質〉〈品質→1〉に設定する
映像タブ(レート制御)を開き〈VBVバッファサイズ・VBV最大ビットレート→元ファイルのデータ速度×0.5の値〉を入力する
音声トラック1タブを開き〈サンプルレート・チャンネル・ビットレート→オリジナルと同数値〉〈レート制御モード→平均ビットレート〉に設定する
XMedia Recodeで動画を変換する方法
- 動画をドラッグアンドドロップ、あるいは「ファイル」をクリックして読み込ませる
- 形式タブや映像タブ等で変換内容に合わせた設定を行なう
- 「リストに追加」をクリックし、表示されている設定内容を確認する
- 「エンコード」をクリックする
動画をドラッグアンドドロップ、あるいは「ファイル」をクリックして読み込ませる
形式タブや映像タブ等で変換内容に合わせた設定を行なう
「リストに追加」をクリックし、表示されている設定内容を確認する
「エンコード」をクリックする
XMedia Recodeで音声を出力する方法
- 動画をドラッグアンドドロップ、あるいは「ファイル」をクリックして読み込ませる
- 形式タブを開き「MP3」を選択する(出力ストリーム形式が「音声のみ」になればOK)
- 変換内容に合わせた設定を行なう
- 「リストに追加」をクリックし、表示されている設定内容を確認する
- 「エンコード」をクリックする
XMedia Recodeで映像をカットする方法
- 動画をドラッグアンドドロップ、あるいは「ファイル」をクリックして読み込ませる
- クロップ/プレビュータブをクリックし、右側のプレビュー画面で開始フレーム([)と終了フレーム(])で切り出したい場面を指定する
XMedia Recodeで字幕の設定を行う方法
- 動画をドラッグアンドドロップ、あるいは「ファイル」をクリックして読み込ませる
- 字幕タブを開き「ソース」で任意の字幕を選択し〈モード→レンダ・変換・コピー〉のいずれかを選択する
- 画面中央にある▶ボタンをクリックする
XMedia Recodeでチャプターの設定を行う方法
- 動画をドラッグアンドドロップ、あるいは「ファイル」をクリックして読み込ませる
- チャプター編集タブを開き「チャプター名」に追加するチャプター名を入力する
- 「開始時間」「終了時間」にチャプターの時間を指定する
- 「チャプターを追加」をクリックする
XMedia Recodeでフィルターを追加する方法
- 動画をドラッグアンドドロップ、あるいは「ファイル」をクリックして読み込ませる
- クロップ/プレビュータブを開き「フィルター追加」をクリックする
- 追加したい効果を選択し「追加」を押す
XMedia Recodeがフリーズ・落ちる・字幕追加できないときの対処法5選
XMedia Recodeでの作業中、フリーズしたりソフトが落ちてしまったり、あるいは字幕が追加できなくなってしまったりという不具合が生じる場合があります。ここではその対処法を5つ紹介していきます。
1.XMedia Recodeを再インストールする
まずはソフトを再起動してみましょう。それでも改善されないようなら一度アンインストールをして再びインストールしてみてください。
2.字幕ファイルのエンコードを変更する
使おうとしていたファイル形式がソフトに対応していない可能性があります。別のファイル形式に変更しましょう。
3.旧バージョンのXMedia Recodeをインストールする
XMedia Recodeは頻繁に更新されるのがメリットである一方、使用していた機能が削られていたり動作が不安定になったりすることもあります。旧バージョンもインストール可能なので、戻してみるのもおすすめです。
4.PCのGPUを変更する
使用するGPU(画像処理装置)によっては、XMedia Recode内のプログラムが障害を起こしてソフトが落ちてしまうことがあります。GPUを別のものに変更してみてください。
5.Visual C++ランタイムをインストールする
XMedia Recodeの起動にはVisual C++ランタイムが必要です。PCに入っていない場合はインストールしましょう。
XMedia Recodeの代替ソフト「DVDFab HD Decrypter」
DVDFab HD DecrypterはDVDやブルーレイのリッピング/コピーが行えるフリーソフトです。DVDやブルーレイのコピー・リッピング、動画変換などが行える有料ソフトDVDFab 12の機能が制限された無料版の総称で、AVIやMOVへの変換やiPhoneやiPadなどに対応したフォーマットへの変換などが行えます。
XMedia Recodeはアップデートのたびに動作が異常に重くなる、H265未対応などのデメリットがありますが、DVDFab HD Decrypterの場合は頻繁にアップデートされておりH265にも対応しています。変換機能だけでなくDVDをデータ化したりISOイメージファイルを作成したり、書き込みソフトとしても優秀です。
DVDFab HD Decrypterができること
- DVD/Blu-rayのコピー
- DVD/Blu-rayのリッピング
- コピーガード解除
- 動画変換
- 動画編集
- 圧縮
- 結合
DVDFab HD Decrypterの使い方
1.DVDFab HD Decrypterをダウンロードして立ち上げます。
2.メニューバーから必要な機能を選択します。
コピー:DVD/Blu-rayをブランクディスク/フォルダー/ISOに変換すること
リッピング:DVD/Blu-rayをMP4/mkvに変換すること
変換:通常の動画を別形式に変換すること
3.DVD/Blu-rayもしくは動画/音声を読み込みます。
「コピー」機能を利用する場合は、まず左上にあるコピーモードを選択します。
入力元として、ディスクの他、ISOやBDAV/DVDビデオもサポートします。
4.次に必要に応じて、動画の詳細を設定したり、動画を編集したりします。
「リッピング」と「変換」機能を利用する時、「他のタイトルを選択」の右にあるボタンを利用して「他のプロファイルを選択」から出力形式を変更します。
タイトルや音声トラック、字幕選択、動画編集、詳細設定などは作業によっては違います。
5.左下にある出力先を指定して右下の「開始」ボタンを押します。作業によっては、出力先の保存形式も異なります。
XMedia RecodeとDVDFab HD Decrypterを表で比較
フリーソフト |
XMedia Recode |
DVDFab HD Decrypter |
価格 |
完全無料 |
完全無料 |
対応OS |
Windows、Mac、Linux |
Windows、MacOS、 |
日本語対応 |
◯ |
◯ |
機能 |
自作DVD/BD/動画をMP4などに変換する |
レンタル/市販/自作DVD/BD/動画をMP4などに変換する |
コピーガード解除 |
☓ |
◯ |
結合機能 |
☓ |
◯ |
いいところ |
|
|
惜しいところ |
|
|
XMedia Recodeに関するQ&A
ここからはXMedia Recodeに関する疑問3つにお答えしていきます。
XMedia Recodeには初期化する機能が搭載されていません。そのためアンインストール→インストールが現状最も汎用性が高い方法です。
「ディスクを開く」をクリックしてDVD/BDを読み込ませ、形式タブで出力形式をISOに設定してください。あとは他の方法と同じようにリストに追加してエンコードボタンをクリックすれば完了です。
まとめ
今回はXMedia Recodeの使い方や不具合時の対処法などについて解説していきました。フリーソフトでありながら幅広いフォーマットに対応し、変換以外にも様々な機能を搭載。操作も慣れればスムーズにできるかと思いますので、変換ソフトを探している方は一度検討してみてはいかがでしょうか。レンタル/市販のDVD/Blu-rayに対応しないので、必要に合わせてかわりにDVDFab HD Decrypterの利用をおすすめします。
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